2018/06/12
牧阿佐美バレエ団公演 ライモンダ
6月9日文京シビックホールにて行われた牧阿佐美バレエ団のライモンダ全幕公演を観に行ってきました。
牧阿佐美バレエ団は、私が18の頃から、ダンサーを引退するまで約12年間在籍していたバレエ団で、
私にとっては、本当に様々な経験をさせて頂き、思い出が沢山詰まった、とても大切なバレエ団です。
今回は8年ぶりに仲間たちの踊っている姿を拝見することが出来ました。
ライモンダのこの日の主役は青山季可ちゃん、清瀧千晴君。
キラキラ輝いていて、とても素敵でした。
ぐんと大人っぽくなり、主役のオーラが一段と増していました。
終演後に楽屋で季可ちゃんに会うことが出来ました。
私が在籍していた時に後輩だった仲間たちもすっかり先輩になり、素晴らしい踊りを見せてくれました。
自分が、こんな仲間たちと一緒に舞台に立っていたなんて、なんて光栄なことだろうと思いました。
ちなみにライモンダは10年ぶりの再演で、10年前のライモンダには自分も出演させて頂いていました。
舞台の空気感や生のオーケストラ、全てが懐かしく、新鮮でした。
10年前のライモンダの公演で踊らせていただいた役の中で最も好きだったのが、
第2幕のサラセン人の踊りで、私は3人のサラセン人のセンターを踊らせて頂きました。
これを踊っている時は本当に楽しくて幸せだったことを思い出しました。
また、夢の場面のコールドバレエにも出演していましたが、これは本当に過酷でした。
舞台上で、ゲネプロの合間にずっとコールドバレエの練習が行われ、休む間もなく本番になり、
とにかく沢山沢山舞台上で練習していたため、本番を迎える頃には皆身体が勝手に動くようになっていて、
いつが本番だったのかも分からなくなるくらいの高みに達していた(きっと)と思います。
自分がダンサーとして舞台に立っていた頃は、ただただ必死に走っていました。
きつい苦しいことも多々ありました。
しかし、今、その頃の自分を客観的に見ると、自分は何て恵まれていたのだろう、幸せだったのだろうと思います。
かけがえのない沢山の経験は一生の財産なんだと思います。
スタジオの生徒さん達も、娘達も、バレエを通して、素晴らしい経験を沢山していって欲しいです。