2018/08/06
夏のコンクール
7月30日に行われたプレコンクールに小学生3名が、8月1日に行われた埼玉コンクールに中学生1名が、出場しました。
プレコンクールに出場の3名のうち2名は初めてのコンクールでした。
それぞれ、フロリナ王女のバリエーション、キューピットのバリエーション、メドーラのバリエーション。
午前中に集合し、時間的に楽屋にまだ入れなかったので、ロビーでメイクしました。
一人一人、メイクアップして、とても可愛くなり、身体を白く塗って(皆かなり日焼けしていたので)、髪飾りを付け、徐々に小さなバレエダンサー達が出来上がってくると、皆気合いが入り、気持ちが高揚してきていました。
それから楽屋に移動し、衣裳に着替え、シューズを履き、まずは場当たり(出場前に実際舞台に出てスペーシングや身体の調子を確認すること)。20人程が一度に舞台上に出て、場当たりをするので、人とぶつからないよう気をつけながら。
場当たりが終了すると、一度舞台袖に戻り、出番を待ちます。さすがに舞台袖に待機している時は、生徒達、緊張している様子でした。
ひとつずつ番号が進み、自分の番が近づく緊張感、私も沢山経験したのでよく分かります。
生徒達の中でのトップバッターは、フロリナ王女のバリエーション。
今回初めてのコンクールで、初めてトウシューズで踊ることに挑戦しました。トウシューズを履くとひとつひとつのパがぐんとハードになり、最初は苦戦していましたが、随分上達してきました。課題は沢山ありますが、すらっと長く真っ直ぐな脚で、とても良いものを持っているので、そこを活かしていって欲しいです。
次に、キューピットのバリエーション。
短く可愛いらしい踊りですが、軽快で曲のテンポも速く、振り付けは難しいもので、そこに挑戦し、よく頑張っていました。彼女は明るくてとてもキュートな雰囲気を持っているので、よく似合っていたと思います。
最後にメドーラのバリエーション。
跳んだり回ったりと難しいステップが盛りだくさんのバリエーションに、バレエシューズで挑戦しました。彼女も持ち前のパワーと度胸で、よく踊りきりました。海賊は大人っぽい作品ですが美人さんなのでメドーラに似合っていました。
皆、自分の出番をとても楽しんでいたようです。私もそれが何よりも嬉しいです。
そして、ひとつ舞台を終えて、皆、それぞれ課題が見えてきたようです。
今回のプレコンクールでは、審査員の先生方一人一人からアドバイスシートというものを頂けて、良かったところや頑張らなきゃいけないところを丁寧に書いてくれてあったので、生徒達にとって、とてもありがたく、今後の課題を確認することが出来ました。
今回、審査員を務めた野田美礼ちゃんは、私が小学生の頃からの仲間で、バレエ団の同期でした。美礼ちゃんはその後、海外に出て踊っていたので、もう随分と会っていませんでしたが、今回本当に久しぶりに会って話すことが出来ました。
美礼ちゃんは審査員の方々の中でもひときわ丁寧にアドバイスを書いてくれていました。
また、楽屋では、私が子供の時からバレエ団時代までずっと教えてくれていた先生にもお会いすることが出来ました。今でこそ、優しく温かくお話ししてくださいますが、当時はとても厳しく指導されていて、私はよく泣きながら帰っていました。厳しい指摘に悔しいのと、出来ない自分に情けないのとで。今思えば、そのお陰で今の自分があるので、先生の存在は私にとって重要だったんだと思います。
埼玉コンクールに出場した中学生の子は、練習を本当によく頑張っていました。コンクール当日は付き添えなかったのですが、6月のコンクールの反省点を活かして、努力し、今回は自分でもしっかり踊れたようです。踊りにキレが出てきました。この数ヶ月で培ってきたものを今後も維持していって欲しいと思います。
ひとつ舞台を経験すると、自分の弱いところが再確認出来、皆、確実に上達しています。
そして、普段の基礎レッスンがいかに大切かを感じてくれたかなと思います。
次の舞台に向けて、これからも普段の基礎訓練をしっかり重ねていって欲しいと思います。